ゆるりとフルナ

我犬フルナと共に過ごし、老犬介護について記す為に始めたブログ。その後保護犬の一時預かりを経て、2代目シャルとの生活が始まりました。

できなかった事。

夜鳴きに関して、やってよかった事はこちらにも書きました。

でも私は飼い主としてうまく対応できていなかった事が殆どです。

夜鳴きが始まった頃、例えば日中出掛ける用事がある時にはその前にリハビリで歩いたりすると2、3時間は続けて寝てくれた。そうやってなんとか生活の中でコントロール出来ていたのだけれど、徐々に短くなってピーク時は1時間位しか寝続けないようになって(もちろん時折数時間寝てくれたりも)。

夜に寝るように日中は可哀想だけど無理やりにずっと起こす事をしてもまったく変わらず。老犬は沢山寝るイメージがあるのに。フルナは完全に眠りが足りていないだろうに。何故なんだろう?と。

痴呆症状って脳の事だから本当の所が読めなくて困りました。

通常ならフルナの状態である程度の事は知れたのだけれど、痴呆症状でその行動になっているとしたら、もしかしたら私の予想と真逆の可能性も沢山あると云う事なので。

 

徐々に私は自分で自分を勝手に追い詰めていってました。

客観的に自分を観察し「これはまずい」となったら薬を使うとか、夜鳴きへの対処に別の手段を考えればいいと思っていたけれど、1対1で気持ちの逃げ場が無く、いつの間にか。

夜鳴きの対処で獣医さんでは安定剤のような薬を出す事は知っていましたが、色々調べる中で薬によって痴呆症状が進む可能性がある事も読んで、それでは元も子もないと。そして心身の負担になる可能性があるものはなるべく使わない方向でいきたいと考えていた事も理由にありました(これはフルナが元々病院にかかってなかったから選べた選択です)。

 

そんな選択をしたのに私は吠え続けるフルナにきつくあたって、ある夜中怒ってお尻を叩き、手がジンジンする位に。フルナを守る為にしてきたのに。元も子もないのは私の方で。

8ヵ月で逝ってしまうのなら痴呆が進む事を恐れず、薬を使ってでも安定した状態で介護すればよかったと、亡くした時には思ったけれど。でも薬を使ったら使ったでまた別の後悔をしていたのは確実だから、未だに何とも言えません。

結局どうすればフルナによかったのか。自分の未熟さが原因で、うまく対応できなかった事が沢山で、シニア犬の夜鳴きに関して何かしらを知りたい飼い主さんには何の参考にもなっていませんが、私のような失敗や後悔の例もありなのかもしれないと思いました。

フルナへの謝罪の思いはその他の思いと一緒にして持ち続けると思ってます。

 

 

人間の勝手な環境の変化で、ある時期からフルナは飼い犬以上のポジションを求められるようになって、彼女の個性も手伝って、共に向かうというか文字通り共に立ち直ってきた経緯があって。結局私はそんな存在であるフルナの痴呆や老いを、受け入れ難く感じていたのではないか?という気がします。出来ているつもりだっただけで。

フルナのタグをつくった時に入れた文字は迷わず[SHARE]でした。

一緒に過ごした時も、最後の時も、(フルナを擬人化している訳ではなく)私たちだけで分かち合う事が多かった。
いつも多くを語っている目や表情や顔色。

言葉を介さないフルナとの関係を経験できた事は、いつまでも、これから先の自分にとって心強さであると予感しています。

 

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